非営利活動の収入モデルを研究
光江弘恵さん
一般社団法人日本エステティック協会認定事業委員ソシオエステティック担当/大妻女子大学共生社会文化研究所研究員/大妻女子大学・東京保健医療専門職大学等非常勤講師/湘南記念病院非常勤職員 ソシオエステティシャン
非営利活動の収入モデルを研究
光江弘恵さん
一般社団法人日本エステティック協会認定事業委員ソシオエステティック担当/大妻女子大学共生社会文化研究所研究員/大妻女子大学・東京保健医療専門職大学等非常勤講師/湘南記念病院非常勤職員 ソシオエステティシャン
約30年ほど外資系化粧品会社で勤務しておりましたが、その間「美容による社会貢献の可能性」について考えることが多くありました。乳がんの患者様へ脱毛時の眉の描き方をアドバイスしたことをきっかけに、フランスの国家資格である「ソシオエステティシャン」を日本で最初に学び、その後ライフワークとして取り組んでまいりました。セカンドライフは「ソシオエステティック」を日本で普及させることに力を注ぎたいとの思いがあり、親の闘病生活のサポートをきっかけに企業を退職し、今後の活動のために非営利団体の収入モデルを参考に研究したく入学いたしました。
経営心理学・プレゼンテーション
美容ケアの提供は個人に対するものが多いですが、提供する方々が一つの目標に向かって活動する際にはリーダーの目標や想いを仲間に正しく伝え、一般社会に広げる方法について学ぶ必要があるとわかりました。また、事業を成功させるために自身の考えをわかりやすく相手に伝える手法について、資料の作り方からプレゼンテーションの際のポイントを実践的に学びました。
どの授業も一流の先生ばかりで非常に満足です。
ソシオエステティック普及モデルの構築について
どんな状況にあっても自分らしく過ごすために美容ケアによるアプローチは重要ですが、日本ではまだその活動はあまり知られていません。医療・福祉施設等でチームの一員として活動するため、美容のスキルはもちろん、医療・福祉の専門家から幅広い知識を学び資格を得ますが、収入モデルが構築されていません。このような非営利活動の収入モデルについて、「10の非営利的資金調達モデル (Stanford SOCIAL INNOVATION Review)」を参考に、現状と課題を掘り下げ今後の具体的な事業計画を練ることができました。
研究結果としてまとめた方向性に基づき、①一般の方に向けて「美容ケアーソシオエステティック」の啓発活動として「肌に触れる心地よさ+傾聴」を体験する「ハンドマッサージ講習」の実施、②国の施策に沿った活動として「がん対策推進基本法に記載のアピアランスケア」の実施③地域行政との連携により多世代交流型居場所サロン運営など、類似団体との連携、企業の寄付や助成金活用など、これまで以上に充実しております。上記ソシオエステティシャンとしての活動のほか、教育機関において「ソシオエステティックー美容ケア」についての講義や研究活動などにも取り組んでおります。