堀口彩さん

「教育もビジネスになる」という教えが
現在のビジネスに繋がりました

張芳茵さん(麗美さん)

RUMI FASHION(瑞密時尚)代表

インフルエンサー



Q1. 入学のきっかけを教えて下さい。

中国初のトータルビューティ科設置の短期大学を卒業後、美容師として台湾発の大手サロンの北京店に入社しました。当時の私の憧れは台湾出身のトップスタイリストの先輩で、彼女は日本で定期的に美容技術を学んでいました。私も彼女のようになりたいという思いで、日本への留学を決意。実は、短大在学中にハリウッドとの交流があり、そのご縁でハリウッド美容専門学校へ入学しました。入試の面接では山中学長や川島専攻長が私のことを覚えてくださっていて、とても感激しました。2年間で日本の美容師免許を取得し、その後は高度専門課程に進学。計4年間、専門学校でヘア、メイク、ネイル、エステ(CIDESCO取得)などトータルビューティの技術を取得しました。ちょうど専門学校を卒業する年に大学院大学が開校したことも私にとってラッキーな事でした。ビューティビジネスを学ぶ絶好のチャンスだと思い、第一期生としてハリウッド大学院大学に進学しました。専門学校と大学院で計6年間をハリウッドで学び、日本の美容技術とビューティビジネスの知見を広げました。



Q2. 現在のお仕事について教えて下さい。

美容師向けのオンライン学習コンテンツサービスの提供や、研修の主催や商品開発・商品販売などの事業をしています。中国の美容業に対する意識的な問題もあり、上手くいくことばかりではありませんでしたが、ここ数年で中国の美容技術、特に教育に対する意識が変わってきたように感じています。今では私の美容技術やカラー、コーディネートなどの研修会はとても人気があります。私が講師として人気が高い理由のひとつは、ハリウッドで日本の美容技術とビューティビジネスを学んだことだと思います。トータルビューティという考え方や日本のおもてなし(ホスピタリティ)の必要性が、やっと中国に浸透してきたのだと思います。最近、より良い商品を提案できるよう、世界中から商品を輸入するための貿易会社を上海に設立しました。こういったビジネスのアイデアは、ハリウッド美容専門学校で学んだ美容技術と大学院で学んだ経営学の土台があってこそ生まれてくるのだと実感しています。



Q3. 2年間の学生生活を振り返って

大学院ではこれまでの美容技術とは違い、経営学の勉強が主なので、はじめての事ばかりでした。どの科目も面白くて2年間でほぼ全ての授業を履修しました。在学中に山中学長から「あなたは教育者に向いている」と言われた事があります。実際に専門学校の授業でアシスタントとして教える機会も持たせてくださり、たくさんの学びを得ました。当時の中国では教育とビジネスは別物という考え方でしたが、「教育もビジネスになる」と教えてくれたのも山中学長です。この言葉で現在のビジネスの構想が出来たように思います。中国では美容師免許の制度はなく、ハサミを持てば明日から美容師になれてしまう環境です。美容学校を卒業しなくても美容師の仕事ができる。そんな環境では高い技術を身に付けることは難しいと感じてきました。そんな問題意識から、プロジェクト成果報告(修士論文)は「中国における美容教育ビジネスの展開」をテーマに発表しました。自分のビジネスの構想をテーマにして実践的な研究ができるのもハリウッドの特色だと思います。



Q4. これから入学を考えている方にメッセージをお願いします。

まずは「好き」になること。何を始めるにもこれが一番大切です。「やりたい」「なりたい」という気持ちがなければ、何を学んでもただの形だけで意味がありません。私は2年間でほとんどの授業を履修・出席しましたが、それは美容が好きだから。好きなことであれば、難しい授業の内容も人の何倍も吸収できます。ビューティビジネスは人気の高い産業です。たくさんのビジネスチャンスがある面白い仕事です。たくさんの「好き」を形にするために楽しんで学んで下さい。