増保利行さん

貴重なネットワークと「ビジネスの種」を得て

増保利行さん

株式会社きくや美粧堂

代表取締役社長



早稲田大学・大学院では、美容とはほど遠い分野を勉強していました。理工学部で情報工学を専攻し、タンパク質の解析などをしていました。卒業後はウエラ社に入社し、イギリスやドイツに赴任。グローバルマーケティング部門に配属され、さまざまな経験をさせていただきました。たくさん遊びにも行きました(笑)。



さまざまな世界を見るうちに、中高生の頃はあまり意識していなかった、家業を継ぐということを意識するようになりました。そこで、もう少しこの業界の勉強が必要だと感じて、ハリウッド大学院大学に入学しました。



ハリウッドでは、貴重なネットワークを作ることができたのが一番の収穫です。今の仕事につながるような関係も作ることができましたし、留学生とのネットワークもできました。早稲田は卒業後、皆バラバラに活動している感が強いのですが、ハリウッドの関係性は今もいろんなところで生きています。このネットワークを通じて、チームで何かできれば良いな、などと思っています。



また、講義では、仕事を通しては得られないような情報を得ることができました。たとえば、サロンのオーナーさんがゲストでいらっしゃって講義をしていただいたときに、その方たちの考え方、理念、真摯な姿勢を知ることができました。オーナーさんたちと仕事でお話をする機会があっても、どうしても商品の話、商売の話になってしまいますから、これは貴重な経験でした。



そして修了後数年経った今、大学院時代を振り返ると、もっともっと勉強したかったなと感じています。ですので、在校生の方々には、ハリウッドで得た知識をどんどん現場に持ち込んでもらって、常に「自分は何を学ぶべきか」という目的を明確にしてほしいです。目的があってこそハリウッド大学院大学での勉強が仕事の中に生きてくると思います。



これからもハリウッドには美容業界唯一の大学院として、常に新しい「ビジネスの種」があるような環境でありつづけてほしいと思います。