高松里奈さん

多面的に物事をとらえる視野が広がり、
経営力・企画力も向上しました

高松里奈さん

一般社団法人日本国際ネイル協会 代表理事

Nail Salon Rina & School オーナー・講師/株式会社プロミット Beauty Producer



Q1. 入学のきっかけを教えて下さい。

現在、ネイルスクールのオーナー兼講師などの仕事をしています。講師として海外の大学やエキスポ等で講習をさせていただく機会も多くあります。海外ではキャリアが特に重要視されます。海外での活動によって、自分には技術はあってもキャリアが足りないということを痛感させられました。知り合いに相談したところ、彼女はちょうどハリウッド大学院大学に通い始めたばかりでした。彼女から生涯キャリア設計についてのアドバイスを聞くうちに、今まで経営のことを真剣に学んだことがなく、自分の経験やノウハウだけでやってきましたが、きちんとした経営の知識を得ることが必要だと気づきました。キャリアアップはもちろんですが、経営を本格的に学び直すチャンスが来た思い、入学を決めました。



Q2. 2年間の学生生活を振り返って

ハリウッドでは経営を基礎から応用・実践まで学ぶことができました。特に興味深かった講義は相原修教授の「マーケティング論」です。GAFAMやBATHを中心とした世界を代表する企業の経営分析を行いました。今まではネイル業界という小さな世界しか見ていませんでしたが、全く知らない分野についても幅広く学ぶことで、多面的に物事を捉えることができるようになりました。視野も広がったと実感しています。ビューティビジネス業界では、私のように経営を本格的に学ばずに技術者から経営者になる方も多いです。講義では今まで実践してきた内容ももちろんありましたが、よりアカデミックな視点から学び直すことで経営力・企画力が上がりました。仕事では講師として教える立場にありますが、大学院で学んだことによって、今まで以上に上手に教えられるようになったと感じています。土台となる知識を得たことで実践力に磨きがかかり、自信に満ちた、説得力のある説明ができるようになったのでしょう。仕事をしながらの通学でしたので、講義になかなか出席できないこともありましたが、最後まで面倒を見てくださり、プロジェクト成果報告(修士論文)を書き上げることができました。本当に感謝しています。「ハリウッドで学んでよかった」と心から思います。



Q3. 現在のお仕事について教えてください。

ネイルサロンとネイルマシン専用スクールのオーナー兼講師をしています。ネイルマシンとは、ジェルネイルやスカルプチュアのオフやリペアなどができる専用の機械のことです。以前は月に2回ほど韓国など海外で講習を行っていましたが、最近は海外向けの講習をオンラインで行う機会も増えました。世界中の方が自爪を傷めずにネイルを楽しんでいただけるように、マシン活用の技術をさらに普及していきたいです。また、日本の高いネイル技術を、アジアを中心とした世界各国に広めるための事業も立ち上げました。これは、特に女性の自立支援を目的とした活動です。日本から高い技術をもつネイリストを派遣し、現地で暮らす女性を技術者として育成しています。ネイル技術を身に付けることで手に職をもつことができ、収入が増えれば自立した生活ができるようになる。そして、彼女たち自身が次の世代へ教育して繋いでいく。そういった中長期的な目線で、持続的な生活基盤を作れるような支援を続けていけたらと思います。



Q4. これから入学を考えている方にメッセージをお願いします。

社会人が仕事を続けながら大学院に通うことは、時間的にも経済的にも、大変なことだと思います。けれど、今は人生100年時代。その長い人生のたった1~2年です。苦しいけれど、もっと大変なことは他にもいっぱいあります。必ず乗り越えられます。今は大変でも、後から振り返ると「やってよかった」と思えるはず。やり通せば、そこから先には豊かな未来が待っています。